Employee Voice

社員インタビュー

管理栄養士からエンジニアへ。
未経験で飛び込んだ“異世界”を、
日々攻略中。

2022年入社 H. K
経営企画部
シミュレーション開発エンジニア
公衆衛生学専攻。卒業後、病院給食を運営する会社に勤務。問題を見つけてはゲーム感覚でクリアすることが趣味で、前職では業務プロセスの見直しを繰り返し、赤字事業を3年で黒字化させた経験を持つ。2022年AZAPAに参画。

課題を一つずつクリアし、病院給食の現場を改善

AZAPAでも異色のキャリアだと思いますが、入社前までのキャリアを教えてください。

確かに変わっていると思います。笑
大学で管理栄養士の資格を取得し、病院の給食事業を運営する会社に就職しました。配属先はとある病院内の給食施設で、病院食を提供する一連の業務を請け負っていました。材料仕入からカロリー計算、アレルギー食材への対応、疾患に合わせた対応、そして調理、盛り付け、後片付け、在庫を確認してまた発注というサイクルを毎日毎食回します。働いている人の多くが何かしら仕事に疑問を抱き、赤字続きという難しい職場環境でした。
1年ほどは大人しく勤務していましたが、困難が多いほど燃えるタイプなので、問題の原因を見つけて、他のスタッフと協力して少しずつ改善に取り組み始めました。

具体的にどんな改善をしたのですか?

主に2つあって、1つ目は担当する業務をきめ細かく見直して効率化したこと、2つ目は赤字の原因となっていた食材ロスの削減をしたことです。

効率化の例を挙げると、役割分担の変更です。給食運営の現場には、社員もパートも、性別も年齢もさまざまなスタッフが働いていたのですが、みんなが最も効率的に業務を進められるよう担当を見直しました。例えばシニアのパートスタッフからは重いものを運ぶなどの力仕事を減らして、体力があるスタッフに割り当て直したりしました。その結果、全体の仕事量は同じなのに、作業時間を大幅に減らすことができました。
といっても、考えたことがすぐに実行に移せたわけではありませんでした。指示するだけだとみんなもなかなか納得して動いてはくれないので、まずは私自身がすべての持ち場を経験し、それぞれの負担を体験するようにしました。予想通りだったこともあれば、改善の余地を発見することもありました。何よりそれぞれの苦労を身をもって体験し、共感できたことで、その後の改善も受け入れてもらえたんじゃないかなと思います。

食材ロスについては、ころころ変わる予定に対応できる食材選びとこまめな発注がポイントでした。なぜ予定が変わるかというと、どんな病気、どんな体質、どんな体重や年齢の患者さんが入院してくるかわからないことや、入院継続予定だった患者さんが突然退院したりといったことが日常的に発生するからです。さらに、給食は絶対に足りなくなったりしてはいけないので、ある程度の予備が必要です。いつも多めに材料を仕入れて多めに作ることが慣例化していることも理由の一つでした。だからなるべく日持ちが良くて、いろんな料理に使える食材を中心にメニューを考え直しました。あとは、先ほどお話しした効率化で生まれた時間を使って、食材を小ロットでできるだけ細かく発注するようにもしました。
作り過ぎや食べ残しによる食材ロスも多かったです。一気に調理して個々に合わせて盛り付け、患者さんに提供するのですが、時にはすべてを盛り付けることができず残してしまったり、患者さんも食べ切れなかったりしていました。一方でカロリーやバランスは満たさないといけない。たくさんの問題が見られたので、栄養素などは満たしつつ、適切な量やコストにこだわった献立に見直しました。

どんな苦労がありましたか?

3交替制なので、自分が勤務していない時間帯のことも考える必要がありました。とにかく、社員同士で密接にコミュニケーションをとって、問題があればすぐに調整するように心掛けました。
食事は決まった時間に提供しなくてはいけないので、作業しながら瞬時の判断が必要だったことが一番大変でした。でも、自分が考えたことに賛成して協力してくれて、現場がうまく回るようになると嬉しかったですね。
どんなに良い案を思いついても、みんなの協力がなかったら絶対に達成できていなかったなと思うので、この経験を通じて、私自身視野が広がりました。問題に直面したときにどうすべきか考える力が身に付いたと思います。
私は、昔からなんですが、課題を見つけて、一つひとつゲーム感覚でクリアしていくことが好きなんですよ。笑
だから、どんな苦労や努力が必要な状況でも、自分なりに楽しさを見つけて取り組むようにしています。

AZAPAの第一印象は、まるで“異世界”

未経験職種に応募したきっかけは何ですか?

結婚して引越しをしなければならなかったことと、重労働な調理現場で腰を痛めてというのが重なって、じゃあ、せっかくだから若いうちに、まったく新しいことに挑戦してみようと思ったことがきっかけです。転職サイトに登録して、何をやりたいかもまだ決まってなくて、そんなとき、AZAPAからオファーをいただきました。

AZAPAの印象はいかがでしたか?

正直、企業サイトを見たり、お話を伺ったりしても何をやっている会社かよく分からないし、自分が何をやるかも分からなかったです。笑
IT系でモビリティ関係の仕事が多いのかなといった程度で、当時の私にとっては“異世界”感たっぷりでした。ぶっちゃけになりますが、管理栄養士の資格があるので、やってダメだったらまた戻ればいいやっていうのもあって、チャレンジしてみようと飛び込みました。 笑

入社の決め手は何でしたか?

2つあって、1つは、ジョブローテーションという教育制度があったことです。担当している業務に自分が合っていないと判断した場合は、異動をお願いできる制度です。技術職が向いていなくても、経理や総務への異動も希望できると知って、選択肢が思ったよりたくさんあると分かりました。「小さな努力で大きな成果が得られる道を、会社とともに探っていきましょう」と言われて、入社前は自分がIT分野に適性があるかどうかも分からなかったので、もしダメでも社内のどこかの部署で働くことはできるかなと思って安心感がありました。

もう1つは、今まで自分の短所だと思っていたことを、面接で褒めていただけたことです。私は、会話をしているときに、間が空いてしまうことが多くて、相手からすると、すぐ返答が来ないという印象を持たれがちなんです。でも、人事の方からは、「自分の中で整理できるまで話し始めず、結論から述べ、とても誠実な印象を持ちました。」と言われて、嬉しかったことを覚えています。伝えたいことを整理してから話したいために、相手を待たせてしまうのはずっと短所だと思っていましたが、これでいいんだと思えるようになりました。

後になって知ったのですが、入社前のフォローも配属先に伝わっていました。人事からの、H.K.さんは腰を痛めているという情報共有に対して、配属先のチームリーダーは「座ったままも結構きついから、立って仕事をしたいときは(オフィス内にある)バーカウンターとか自由に使っていいよ」と。他には、「返答までに時間がかかるときがあるけれど、それは彼女の良いところなので話し始めるまで待ってあげてください」と。みんなが働きやすくすることを大切にする会社なんだなと感じました。

得意を伸ばすジョブローテーション

仕事についていけましたか?

異分野からの入社であることを理解いただいていて、私でもついていけるように、環境を整えて迎え入れてくれました。配属直後、所属する部署のチームリーダーは、何でも聞ける「質問タイム」を毎日設けてくれて、その時間は「今日はこれ教えてください」と気兼ねなく聞くことができ、知りたいことをすぐに教えてもらうことができました。

ジョブローテーションの希望はするつもりですか?

しばらくは希望しないつもりです。入社してから、この制度に対する意識が変わりました。ボーッと待っていれば会社がなんとかしてくれるという訳ではないと分かりました。ちゃんと努力をした上で、その努力が自分の得意を伸ばす「正しい努力」なのか見極めて、間違った努力であればローテーションが必要なんだなと。
自分自身も成長の手応えがありますし、周りからも今のところ正しい努力だとお墨付きをいただいているので、まずは今の部署でしっかりと学んでいこうと思っています。

入社を決めてからも、不安はありましたか?

いま思えばそうですね。あまりにもなじみのない業界や職種だったので、何かしら知識は付けていこうと「ITパスポート」の勉強をして、入社前に資格を取得しました。誰に薦められた訳でもなく、役に立つかどうかも分からないまま勉強していました。笑
結果的には役立ちました。ITの基礎知識が身に付いていたので、実際の業務でも、それに応用を効かせることで理解できたと思います。分からないことが何で、つまずいているのはどこかを自分で把握して、IT用語で質問ができて、これだけでも勉強してから入社して良かったなと思いました。スピード感を求められる現場で分からない言葉をいちいち調べていたら、今のレベルになるまでもっと時間がかかったと思います。

毎日知識が増える、できることが増える、仕事が楽しい

そろそろ本格的な業務が始まっていると思いますが?

入社して5か月ですが、本当に楽しんでいます。昨日まで知らなかったことが知識として身に付いて、昨日までできなかったことが今日できるようになって、たぶんこれもゲーム感覚で楽しんでいます。分からないこと、できないことが無くなるとつまらないので、今は自分で探しにいっています。笑
もっと難しい仕事を任されるようになっても、楽しみながら頑張れたらいいなと思います。
今はモデルベース開発で、とある制御の開発に取り組んでいます。エラーが出たら修正して、繰り返し試して、想定通りの動きをしたら“やったー!”ってなります。自分が工夫したことが目に見えるので、思った通りに動くようになると本当に嬉しくて、これがこの仕事の面白いところだと思います。

今まででいちばん達成感を感じたことは?

入社してすぐの頃の話ですが、モデルベース開発を教育する際に使う演習の回答例をつくったことですね。数か月試行錯誤を重ねて、やりきったという実感がありましたし、自分自身の勉強にもなりました。最初の頃の成功体験なのでよく覚えています。

逆に失敗はありましたか?

先ほどお話した、演習の回答例をつくる作業でありました。
実はある程度まで進んでから、一からやり直しになりました。
やり直しの原因は、依頼されたことと私の認識がずれていたのに、それに気づかないまま進めてしまったことです。それからは、認識のすりあわせは注意するようにしていて、少し進んだところで認識が合っているか確認を入れるようにしています。ここで失敗して良かったです。今回のものは、やり直しても期限にも余裕がありました。これがお客様への納品物で納期が迫っていたらと思うと、本当に焦ります。

AZAPAに向いているのは、ひらめきがある人

AZAPAには、どんな人が多いと思いますか?

信念だったり、ポリシーだったり、仕事でもプライベートでも、自分の中に強い想いを持っている人が多いという印象です。でも不思議と一体感があるんですよね。笑

AZAPAには、どんな人が向いていると思いますか?

「こうやったらどうか」「ああやったらどうだろう」と提案できる人、ひらめきのある人が向いていると思います。指示をただ待っているだけじゃなくて、間違ってもいいので浮かんだアイデアを言葉にできて、他の人の提案に対してもちゃんと耳を傾ける人が向いているというか、合ってるなと思います。
今所属している部署のチームは、互いにアイデアを出し合って、議論を交わして、結論を導き出していく感じです。私はまだまだチームの末っ子キャラですが、少しずつ戦力になっていきたいです。

将来のビジョンはありますか?

自分一人で何かをこなせるようになりたいです。今はまだ先輩に聞きながらでしか完結できることがないので、スキルを磨いて、いつか自分の裁量でまわせる領域を一つ持てるように、努力していきたいです。

最後に、ご自身にとって「挑戦」とは?

楽しそうなところに飛び込むことです。問題を見つけて、解決すべき課題に落とし込んで、攻略していくことです。無理せず、前向きな努力が大前提なので、気負わず一つひとつクリアしていきたいと思っています。

挑戦というほどのことではないですが、AZAPAのSNSの一部を私が担当しています。
入社前の私にも分かるように発信することをポリシーにしているので、誰が読んでもAZAPAの技術や事業分野が分かる内容になっています。ぜひ、見ていただき、AZAPAを知っていただきたいです。
Instagram 
https://www.instagram.com/azapa.official/
Facebook 
https://www.facebook.com/azapacojp/

※所属部署、役職および記事内に記載の内容等は、全て取材時点のものです。

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