Employee Voice

社員インタビュー

恩師がつないだ縁。
夢の実現に向けて、
着実にステップアップを目指す。

2022年入社 S.U
シミュレーション開発エンジニア
機械科学専攻、修士課程修了。2022年AZAPAに新卒入社。新規事業の製品化開発に従事。携わった案件は、エネルギーシミュレーションや自動運転など多岐にわたる。趣味は、ストリートダンス。

ロボットづくりの夢を実現するため、日本へ

日本にいらした経緯はなんですか?

少し長くなりますが。
タイで暮らしていた小学生の時、日本でヒト型ロボットが世界で初めて開発されたというニュースをテレビで見たんです。これに“すごい”と感動して以来、ロボットをつくるのが自分の夢になりました。
夢のイメージがより具体的になったのは、中学時代です。ストリートダンスでケガをしてしまい、リハビリが必要になったのですが、誰かのサポートがないとなかなか教えてもらったようにはいかないんです。このとき、リハビリをサポートしてくれるロボットがあったらなと思い、何かが降りてきたような気がしました。
高校生のときは、日本の漫画に夢中になりました。その漫画には、手足の動きをサポートしてくれる機械が出てくるのですが、手足が不自由になってもこういう機械があれば普通に生活できる、これもつくりたい!と、これまでのいろいろなことがつながったような感覚でした。

最先端のことをやっている国に行って、夢を実現するために学びたい。そのためにまずは語学は必須と、英語を独学で勉強し、次に日本語を学ぶ講座にも通いました。日本には特に興味がありました。古くからの伝統文化を大切にしながら最先端のテクノロジーも発展させているからです。日本で生まれ育った方には当たり前かも知れませんが、“タイ育ちの僕から見た日本”はとても魅力的に映るんですよ。だから、まずは日本で学ぼうと思ったんです。
大学受験の際は日本の文部科学省の奨学金試験を受けたのですが、残念ながら不合格となり、タイの大学に進みました。
でも、大学3年生のとき、国際インターンシップの公募を見つけて迷わず応募。わずか2カ月のプログラムでしたが、やっと日本の金沢大学で学ぶことができて、充実した日々を過ごすことができました。
大学院も日本で学びたいと、インターンシップでお世話になった金沢大学の先生に相談したところ、なんとか入学でき、2年間ロボット工学を学ぶことができました。ただ、冬の金沢は死ぬほど寒かったですが。笑

仕事に自分を合わせるのではなく、自分に合う仕事を

どうしてAZAPAに入社したのですか?

所属していた大学院の研究室にAZAPAが研究を依頼していて、それを自分が担当したことがAZAPAを知るきっかけになりました。

たまたまAZAPAの近藤社長が研究室にいらしたとき、先生が「この子、就職先探しているんですよ」と紹介してくれ、面接を受けることに。大学院卒業後も日本で働きたいと思っていましたし、他にも内定が出ていたところはあったのですが、以前からAZAPAの研究は面白いと思っていたので、入社を決意しました。
内定が出ていたもう一つの会社は、どんな仕事を担当するか入ってみないと分からないと言われていましたが、AZAPAではエンジニアとして働けることが明確だったことや、もしそれが向いていなくてもジョブローテーションで別のチャレンジもしやすい環境だったことも選んだ理由です。

AZAPAに入社していかがでしたか?

AZAPAの良さと仕事の厳しさを感じています。笑
入社後は、エンジニアとして、モデルベース開発をベースとしたシミュレーション開発を担当することになりました。
最初に社長から、「やっている業務に自分が向いていないと思ったら、すぐに言ってね」と言われてびっくり。仕事に自分を合わせるのではなく、自分に合った仕事をさせてくれるんだと。これでちょっと気がラクになったことを覚えています。
シミュレーション開発のアプリケーションは入社後初めて触ったものだったので、ほぼゼロスタート。とにかく必死に向き合いました。
大学院の研究と仕事には大きな違いがありましたね。院での研究はやってみてダメだったらやり直そうという感じでした。だけど仕事は納期や予算もあるので、計画的に取り組まないと高品質なものを期限内に納めることはできない。仕事の厳しさや難しさを思い知りました。
ただ、まわりの先輩たちは、分からなければ分かるまでとことん教えてくれたので、本当に助けられました。その熱意にも応えたいと思いました。

多様性を受け入れる環境

苦労したことはありますか?

一番は言葉の壁ですね。打合せなどで、途中から分からなくなることがありましたが、会議の流れを止めたくなくて、メモをとって後から確認するようにしていました。でも先輩社員がストップしてくれたりするんですよ。そこゆっくり話そうよとか、分かりやすい言葉を選ぼうよとか。言葉の壁が仕事の壁にならないように、誰もが働きやすいようにするのはここの人たちにとっては当たり前のことなんだなと。本当に有難いなと思いました。
ただ、それ以外の仕事のことについてはまったく特別扱いはなし。AZAPAの人たちは、外国人の僕にも対等に接してくれました。なので、僕自身も当然ここに参加していいんだという、そんな感覚がありますね。

未来の成功のために、過去の失敗に学ぶ

失敗したことはありますか?

たくさんあります。笑
AZAPAはチャレンジを推奨する文化なのでその分だけ失敗も多いですし、それこそがイノベーションの原動力という考え方なので、失敗を責められることはないですね。何が原因かしっかり把握して、次につなげることを考えている感じです。この前向きな姿勢にはとても共感できますし、学ぶことが多いですね。
あと、仕事をしながら分かってきたことは、今の自分の力量を把握しておくことも大切だということ。引き受けてから間に合わなくなるのでは、迷惑をかけるので、納期が厳しいときなどは、「できません」とはっきり言う。その上でできる方法を皆で考える文化ですね。ポジションに関わらず、気兼ねなく自分の意見を言える環境はとても働きやすいです。どうやったら一人で全部できるか考えろ!と言ってくる人はいませんので。
そうそう!実は大学卒業後、一時期タイで働いていたこともあるのですが、タイは仕事の記録をとる習慣があまりないんですよ。だからトラブルがあっても、どこで失敗しているのか分からない。日本のようにしっかりエビデンスを残しておく文化は、その時は面倒でも後になってすごく役に立つと思い知りましたね。

具体的にはどんな仕事をしてきたのですか?

最初はエネルギー関係のシミュレーションに携わりました。最近は、建設機械の遠隔操作や自動運転の技術の開発を担当しています。AZAPAの仕事は単に利益を上げるだけでなく、社会の役に立つプロジェクトが多いので使命感を持って仕事ができますね。自分がこの仕事を達成することによって、建設現場などでの過酷な労働環境が改善されたり、重大な事故も防げたりと、何の役に立つのかまで知り、その上で仕事ができる。ただただ言われた部分の開発に携わっているだけではなくて、20代のうちに誇りを持って仕事をするという経験ができて、自分は運がいいなと思います。難しくても、一歩一歩前に進もうというモチベーションにつながっています。

常識を疑う。改めて考えてから、前に進む

どんなときに達成感を感じますか?

プロジェクトのマイルストーンをクリアできたときですね。ほっとします。AZAPAはフレックスタイムを取り入れているので、自分の能力と時間をマネージメントする力が求められます。ある程度バッファを積んで、時間の使い方を考えた上でプロジェクトを進めていき、設定どおりに目標としたものをクリアしていく。
これだけ聞くと他の会社もそうだよとなるかもしれませんが、AZAPAは当たり前を捨ててイノベーションを起こす会社なので、どの案件でも伝えられたことだけを鵜のみにせず、自分なりに考えてから着手する。「本当に求められていることは何か」「本当に他のやり方はないのか」と吟味してから前に進みます。これまでの常識は、実は常識ではないかもしれない。仕事はそこから始まっているので、クリアできたときは達成感というか充足感のような感覚があります。
私が仕事をする上で常に心がけているのは、最悪の事態を想定して備えることです。そうすることで最悪の結果を避けながら、前向きな考え方で課題に挑戦することができます。例え失敗しても落ち込むことなく自分の成長を肯定し、目の前の問題の解決に集中することができます。

今後のビジョンはありますか?

10年ぐらいは日本でエンジニアの仕事を極めたいと思っています。それから、AZAPAにいるのか、別の会社に移っているかは分かりませんが、子どもの頃に思い描いた、リハビリや手足の動きをサポートしてくれるロボットを開発する夢を実現したいと思っています。

最後に、ご自身にとって「挑戦」とは?

壁を越えることですね。日本語もすごく高い壁のように感じていました。けれど、学ぶことで分からないことが分かるようになり、自分の力となって身に付いてきました。しんどくてもやって良かったと思いますよね。日本語の習得は、今後もいろいろ直面するであろう壁に立ち向かう、勇気と自信を与えてくれています。と言ってもまだまだ日本語への挑戦も続きますが。これまでは社内の打合せが多かったのですが、2年目からは社外の方との打ち合わせも増えそうです。せっかく日本で働いているのだから、タイ語や英語と同じレベルでコミュニケーションができるよう、日本語をしっかり磨いて、新しい仕事に取り組んでいきたいです。

※所属部署、役職および記事内に記載の内容等は、全て取材時点のものです。

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