ここで、私のAZAPAでの経歴を紹介しますと、2015年にマネージャーとして入社し、2017年に部長、2020年に取締役に就任しました。これだけを見ると「異例の早さで出世されているなんて、すごいですね!」と言われたりしますが、実は少しもすごくない。(笑)無力ですよ、私ひとりの力なんて。
社員の皆と比べると、できないことの方が圧倒的に多いです。デザインなんてセンスのかけらすらないですし、モビリティやエネルギーの知識だってエンジニアたちと比べると何もわかっていません。そんな不得意なことや専門外なことは、仲間に頼りまくって助けてもらっています。たまたま、人をマネジメントしたり、全体を調整したりすることが人より向いていたから、仲間たちがそれぞれ得意なパートを引き受けてくれているから、今の立場にいられるだけです。
ちょっと語弊がありますが、なりたくてなっているというよりは、やれることをやっているという感じです。
AZAPAでは、20代の上司に30代や40代の部下という場合もあります。だからといって、それが上だとか下だとか、恥ずかしいとか、そんな風に考える人はいません。年齢や社歴、性別、国籍などにかかわらず、向いている人がその役割を担うことが普通のことだと思っています。
最強の野球チームをつくるために、得意な人が得意なポジションに就くのは自然なことでしょう。
『憧れの上司』という言葉もAZAPAでは聞かないですね。あの人はあの人で素晴らしいと認めたうえで、誰かを真似てもその人になれるわけではない、自分には人とは異なる強みがある、そう考える人が多いのです。
自分が二人いたらという考えも、AZAPAに来たら無くなることでしょう。
私自身自分が二人いるよりも、自分と異なる能力を持つ仲間に頼り頼られ仕事をすることで、自分の能力の枠を超えた仕事ができていると心底思っています。そして仲間たちの自分とは違う能力を尊敬し、信頼しています。