SparkLink Japan、正式発足のお知らせ

去る8月26日、名古屋市内にて開催された 「2025 International SparkLink 日本産業フォーラム」 において、SparkLink Japan が正式に発足いたしました。
このフォーラムでは、日本の産業界・学術界から100名を超える専門家の方々にご参加いただき、スマート社会に向けた短距離無線通信の最新成果と今後の可能性について熱い議論が交わされました。 SparkLink Japan の設立は、日本の技術と国際的な星閃エコシステムをつなぐ新たな橋渡しとなり、日本における本格的な活動開始を意味します。

私たちの使命:産学連携で加速する実装
フォーラムの冒頭、弊社CEOの近藤康弘より「SparkLink Japan が、日本の産業界と国際アライアンスを結びつけ、共創を加速する拠点になる」とのコメントを発表いたしました。

続いて国際星閃アライアンス秘書長・曾国松氏は、星閃技術標準と商用応用の最新動向について講演し、日本市場へのインパクトとSparkLink Japanの使命を強調しました。


さらに、日本電子デバイス産業協会 理事・顧問 齋藤昇三氏は、日本における短距離無線通信技術の現状とニーズを分析し、SparkLink Japanへの大きな期待を寄せるコメントを発表されました。

SparkLink Japan の設立:新たな協力の幕開け
フォーラム中盤では、弊社事業企画部長 楊偉佳が SparkLink Japan の活動計画を発表。
 ・日本企業との共同研究開発
 ・標準化の推進
 ・業界交流イベントの開催
などを具体的に紹介いたしました。


イベント内で開催された設立式典では、SparkLink JapanコンソーシアムとInternational SparkLink Alliance(iSLA) 、弊社と上海銀基(INGEEK)テクノロジー社および江蘇興泰テクノロジー社がそれぞれ協力契約を締結。これにより、日本企業がグローバル星閃エコシステムに直接参画できる基盤が整いました。


技術ハイライト:SparkLinkが多様なシーンを支え、生活と移動を革新
「百聞は一見にしかず」。フォーラムでは特設のDEMO見学と技術シェアセッションを通じて、SparkLink技術の応用の魅力を直感的に体験いただきました。特に、スマートホームからスマート端末、さらには自動車分野まで、SparkLink技術は「低遅延・高信頼・広接続」という強みを活かし、人々の生活と移動の在り方を再構築している点で多くの共感をいただけたと感じております。

スマートホーム:シームレスなスマートライフを実現
DEMOエリアに足を踏み入れると、SparkLink技術による「つながる魅力」が一目でわかるような環境を披露させていただきました。

・家中の家電は複雑なペアリングを必要とせず、照明・エアコン・カーテンがSparkLinkプロトコルで「ワンタッチ連動」を実現。ブランドの異なる機器間のシームレスな連携を実現。
・空間オーディオ機器はSparkLinkの低遅延特性により、映画館並みのサラウンド音響を再現。自宅にいながら没入型の映像体験が可能としました。
・スマホ、テレビ、PCのマルチスクリーン連携も「秒同期」で実現。オフィス文書のドラッグ転送や映像コンテンツのクロススクリーン再生も途切れることなくスムーズに実現。

さらに、スマートライティングシステムはSparkLinkの高精度センシングを活用し、周囲の温湿度や光の強さに応じて照明やエアコンを自動調整。省エネで快適な生活環境の領域でも先進的な世界観を披露いたしました。


スマート端末:製品化が進み、体験を新たな高みへ
今年、SparkLink技術はスマート端末分野で特に目覚ましい成果を挙げましたので以下一例を列挙します。
・SparkLinkイヤホン:
 「ロスレス音質+低遅延」の二重ブレイクスルーを実現。音楽の細部を鮮明に再現し、ゲームでは音と映像が完全にシンクロ。
・SparkLinkカメラ:
 高画質ビデオをリアルタイムで高速伝送可能。ライブコマースでもセキュリティ監視でも、映像は滑らかで途切れず、信頼性が大幅に向上。
・初のSparkLinkゲートウェイルーター「凌霄 子母ルーター Q7:
 多デバイス接続の課題を解決。カバー範囲を大幅に拡張し、複数のスマホやタブレットが同時にオンラインでも安定した通信速度を維持。


自動車分野:商用化の突破口となり、スマートモビリティを支える
今回のフォーラムの「ハイライト」として、SparkLink技術の自動車分野での商用展開が大きな注目を集めました。
中でも SparkLinkデジタルカーキーの実用化 は「革命的なブレイクスルー」と言えます。従来のスマートキーは位置測位精度が不十分なため、
 ・「ピンポン効果」(施錠と解錠が繰り返される)
 ・「立ち往生現象」(車に近づいても認識されない)
といった問題が頻発していました。
しかし、INGEEK(銀基テクノロジー) が展示したSparkLinkデジタルカーキーは、デシメートル級の高精度測位によってこれらの課題を根本的に解決。地下駐車場や高層ビル群といった複雑な環境でも、正確な認識と安全な解錠を実現しました。


同時に、弊社が提供するSparkLink車両テストシステムは、自動車メーカーの開発効率を大幅に向上させることが可能です。遠峰科技や鷹駕科技の関連SparkLink製品も次々と披露され、多方面からの協力により自動車のスマート化が加速している様子をご案内いたしました。

エコシステムの結集:会員協働でSparkLinkの活力を全開に
フォーラム後半の企業技術シェアリングセッションでは、アライアンス会員企業が次々と「ハードコア成果」を発表し、SparkLinkエコシステムの力強い発展を示しました。まず「日本製造技術のトランスフォーメーション展望」に焦点を当てた対談からセッションが幕開け。
弊社 CEO 近藤康弘氏と中部電力 技術開発本部 先端技術応用研究所 工学博士 田中和士氏が、日本製造業のデジタル化における現状の課題や、産業シーンにおけるSparkLink技術の適合性などについて深く議論しました。その中で田中和士氏は以下のように述べました:
「中部電力はスマートエネルギー管理において、長年にわたり多端末の同期監視という技術的課題に直面してきました。SparkLinkの同期通信能力が、新たな解決策を提供してくれるかもしれません。」


続いて、信州大学 情報・DX推進機構 副教授 単 麟 氏は、「空のモビリティ安全を支える高信頼通信制御技術」について講演し、SparkLink技術がより重要な領域へ拡張していくための示唆を提示しました。

また、FICOSA Japan マネージャー Carlos Ramos 氏、および FICOSA アジア太平洋地域 社長 Ignasi Claret 氏 は、「SparkLinkを活用した車載アプリケーション技術の先行研究」成果を紹介し、SparkLinkの車載通信分野における広大な可能性を示しました。

続いてTieSet Inc. 共同創業者兼CFO 中山茂樹 氏 は、「フェデレーテッドラーニングとIoT通信機器の同期測定」について技術的要点と応用展望を解説。SparkLink技術がIoTと通信分野の融合発展に向け、新たな方向性を切り拓く可能性を示しました。

さらに江西興泰科技 研究開発ディレクター 張 振安 氏は、電子ペーパーとSparkLink短距離通信の融合応用について紹介しました。将来的には電子棚札やスマートポスターなどのシーンで「ワイヤレス接続・リアルタイム更新」が実現される見通しである旨を案内されました。

また、INGEEK(銀基科技)共同創業者 韓 毅 氏 は、「SparkLinkデジタルカーキーの研究開発とイノベーション」について詳しく解説しました。銀基科技が発表したSparkLinkデジタルカーキーソリューションは、精密測位、耐干渉性、高い安全性・信頼性といったSparkLink技術の強みを活かし、地下駐車場や高層ビル群といった複雑な環境での接続課題を克服し、車両のスマート化を強力に支援するとの宣言がありました。

続く江蘇潤和ソフトウェア 副総裁 劉 洋 氏 は、「潤和ソフトウェアによるSparkLink産業応用シェア」をテーマに講演。SparkLink開発キットやソリューションを通じ、企業に「すぐに使える」技術支援を提供し、パートナーの迅速な製品化を後押しすることを示しました。

展望:国際商用化を加速し、SparkLinkの新たな航路を開く
本フォーラムは、SparkLink技術の日本における商用成果を示す「ショーケース」であると同時に、グローバルSparkLinkエコシステム協働の「ハブ」と位置付けさせていただきました。

その中で国際SparkLink連盟 事務総長 曾 国松 氏は次のように述べました:
「SparkLink Japanの設立は、SparkLink国際化プロセスにおける重要なマイルストーンです。今後も日本産業界との連携を深め、SparkLink Japanを拠点にさらなる技術成果の社会実装を推進し、日本のスマート社会構築に貢献します。同時に、国際的な産業エコシステムを一層構築し、SparkLink技術が世界の短距離無線通信産業に新たな活力を注入できるようにしていきます。」

SparkLinkの物語は、今まさに世界で新たな章を書き始めています。今後さらに多くの仲間がSparkLinkエコシステムに加わり、技術の最前線を共に探求し、産業の未来を築いていくことが期待されます。

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