カーボンと経済のサイクルモデル
(Carbonomics Simulation)
Background
- 背景 -
日本のエネルギー政策
グリーン成長戦略に向けて
COP26による国際的なエネルギー戦略の覇権に、岸田総理大臣は「国際感覚と長期的な展望に立つ、先進国として他国に遅れを取らない」と発言、日本のエネルギー政策は、再生可能エネルギー立国を加速する方針となりました。
第6次エネルギー基本計画が閣議決定 (再生可能エネルギー立国)
・再エネの主力電力化
・分散電力システムへの整備(系統連携制約からの最大限の解放)
・グリーン投資の戦略的加速
・地産地消/自立消費型発電の導入促進
・長期安定エネルギーの貯蔵促進制度
・海外積極支援
新車CO2ゼロ、欧州主要国におけるエンジン車両 (新車)の販売停止(2040年までの実行を計画)
・パリ協定(世界の気温上昇を1.5℃に抑える努力)の流れを経てのカーボンニュートラル計画
・2050ネット・ゼロ・ロードマップ(石炭火力の廃止)
・エネルギー消費の削減
・電化の促進(EV・家庭・産業)
・再エネ、CO2フリー水素
新車CO2ゼロ、欧州主要国におけるエンジン車両 (新車)の販売停止(2040年までの実行を計画)
・輸送部門を包括的にネットゼロへ
エネルギーを起点とする”まちづくり”の再定義
人口減少、格差社会の拡大、外資本の参入、地域経済の先細りに加え、観光客の拡大によるごみ問題と環境破壊、エネルギーの安定供給に対して、どのように長期的な都市計画を再構築するかを問われています。AZAPAでは、離島は日本が抱える問題の縮図的な位置付けであり、離島における問題の解決こそが、持続社会をどのように構築するべきかの方向性を指し示します。
世界的なエネルギー業界は、「COP26」でより脱炭素への影響を強めた。ESG投資の増大とその影響によるガソリンの急騰、日本における再生可能エネルギーへの政策の偏重や中東とのエネルギー輸入のリスク回避バランスも、長期的な展望で、従来のシステムを再構築しなければならない踊り場に立っています。地域のエネルギーと経済の循環の両立は、関わる社会システム全体のアップデートが必要であり、様々な持続可能性を確保、可視化して、社会システムの柔軟性と回復性、安定性を同時に検討する仕組みが必要であると考えられます。
Our thoughts
- 我々の想い -
経済をリードする
新たな枠組みを創設して、
実証や実験ではなく、
社会に実装する取組みへ
Expansion of introduction of renewable energy
- 再エネの導入拡大における電力システムの設計と検証 -
電力システムは、再エネ導入・分散化の大きな変革期にあり、グリッド・デモクラシー(電力系統の民主化)が進展することで、多様なプレイヤーが参入(外資による産業搾取も含め課題)するでしょう。太陽光などの変動性電源が拡大・主力化し、分散エネルギー資源を持つ需要家は、プロシューマに変化し、自ら利益・利便性を最大化するようになり、電力システムに大きな影響を与える存在となります。
そして、国政を背景とした変動性電源を拡大を実現する為には、電力メーカーが、安定供給における責任や電力システムの設計思想をベースロードだけでなく、変動性再エネを含めた電力システムの柔軟性向上を目的とした、変動性再エネの最大出力抑制などの制御機能や再エネとの新たな電力取引サービスを再構築する必要があると思われます。
複雑化した電力システムを最適設計する為、設計思想を簡単にシミュレーションできる環境とエビデンス&長期的観点で、データやネットワーク、地域等の資産を活かした社会インフラビジネスが必要。
Carbonomics simulator
- カーボノミクスシミュレーターとは -
本シミュレーターは、再エネの拡大、および、拡大に伴う電力システムの再構築や電力取引の設計において、サーキュラーエコノミー(循環型経済)モデルとカーボンニュートラルを実現する電力システムの最適化モデルであり、系統に連携に依存しない、あるいはBEVなどのエネルギー資源も有効に利用できる可能性を検証する目的で開発しています。
モデルベーステクノロジーを基盤としており、構成する電力システムのアーキテクチャーを表現でき、自由度のある制御機能を設計することが可能です。例えば、それぞれの電力システムの規模感や性能の最適化設計やエネルギー資源の入出力設計、出力抑制制御のタイミング設計などの評価を費用コストを含めて計算します。
同時に、想定した電力システムの設計が、サーキュラーエコノミーモデルによって、経済合理性についてもシミュレーションされ、経済条件のような要素における変動の影響を確認することも可能です。再エネ導入は、今後、エネルギー産業における最大の投資分野になると予測されており、サーキュラーエコノミーは、世界的な脱炭素化と資源・エネルギー管理の向上に必要不可欠な柱で、 現行の業界慣行や消費者の習慣をも塗り替えるものです。
故に電力システムは、再エネ導入におけるサーキュラーエコノミーを考慮した設計をコンカレント(ステーク
ホルダーの合意形成)で判断できる定量的なシミュレーションをご提案します。
特徴 ①
モデルベーステクノロジーによる
オープンな同席開発が可能
特徴 ②
エネルギー資源の入出力設計
出力抑制などの最適化
特徴 ③
経済循環モデルによる再エネ
導入効果への考察
従来の設計
複雑なシステムと要求により、今までの分析では即時性、正確性を担保しつつ、経済合理性をもったシミュレーションは不可能
簡単な操作
01.
各ユニット登録・選択(標準モデルを提供)、カスタム可能
※モデル粒度を細かくする場合は、別途費用が発生します。
02.
分析の準備、シナリオを作成(環境・需要データ・消費データ)
03.
分析する価値指標のセットアップ
※AZAPAによるコンサルティングも可能
04.
実行/分析
分析の事例
電力メーカー
マイクログリッドによる
エネルギー需要影響の変化
再エネ連動のマイクログリッド
との電力出力の制御量(調整力)
電力システムの発電と供給
の最適分配設計
再エネへの投資効果と
事業の収益性
EV普及など地域エネルギー需要の
リアルタイムな変動
発電システムの刷新タイミング
社長/投資家
グリッドパリティを実現する
最適システムと設備コスト
系統からの出力抑制要求時
での蓄電制御
再エネへの投資効果と
事業の収益性
環境変化による発電システム
への影響
地方自治体
エネルギー自給率と経済成長
への影響
環境変化による発電システム
への影響
再エネへの投資効果と
事業の収益性
EV普及など地域エネルギー需要の
リアルタイムな変動